望診法とは東洋医学の診断方法の一つで、顔や身体にあらわれるサインからその人の健康状態をチェックするというものです。
食べ過ぎると唇が切れたり、寝不足で目の下にクマができたりして、経験上、内蔵の不調が顔に現れるということをご存知だと思います。体が教えてくれる、これらのサインを見逃さず、病気の予防に生かしていただければ幸いです。('◇')ゞ
※長文になりますが、私が問診や施術を行いながら診ている知識を少しお伝えします。
昔はお医者さんにいくと、患者さんの顔を見て診断する先生も多かったようですが、最近はパソコンの画面ばかり見て患者さんの顔を見ないお医者さんが増えているそうです。私も子供の頃、風邪や体調をくずし病院に行くと舌を診たり、お腹を押さえたり先生はしていました。
『自分で顔を見て身体の状態をセルフチェック10項目』
頭頂部(前髪の生え際あたり)・・・腎臓や膀胱の働きと関係しています。頭頂部を指で押すと痛みがあったり、片頭痛で頭頂部付近が痛んだりするときは、腎機能が低下し、水はけが悪くなって膀胱にも問題が起こっている可能性も。
ひたい・・・ひたいは小腸と関係しています。押すと痛みがあったり、周囲と比べて色が違っていたり、吹き出物やシミが出来ているなどの変化が見られたら、小腸が弱っているサインです。小腸の不調の原因は咀嚼不足なのでよく噛みましょう。
眉間・・・まゆとまゆの間に横ジワが出来ているときは、肺の機能低下が疑われます。それ以外は主に肝臓の状態を表しています。縦ジワは肝機能の低下、赤くなっている場合は肝炎の兆候があります。
まゆ・・・まゆには歯の問題が反映されることがあります。例えば、歯が抜けている箇所がある人は、その歯に対応する部分のまゆが薄くなっていたり、歯が化膿したりするとそこに対応する部分のまゆが白髪になっていたりします。
目・・・「目はすべてを語る」というように、目を見るだけでも、体の状態や心の状態まで、あらゆることがわかります。目は眉間と同様に肝臓の状態を表します。急性の肝障害が起こると、目のふちが赤くなります。右の眼球の斜め上を押して痛みがある場合も、肝臓に負担が掛かり、何らかの障害が起こっている可能性があります。涙が出やすい人も肝臓の機能低下が疑われます。
目の下・・・目の下は腎臓に対応しています。お酒の飲みすぎ、深夜の飲食が続くと腎臓に負担がかかり、代謝がスムーズにいかなくなって、目の下がむくんできます。また、目の下にできるクマは、腎臓の硬直を表しています。目尻の下にプチプチとした小さな吹き出物があると腎結石の疑いがあります。
鼻・・・鼻は心臓の働きを表します。いつも鼻の頭が赤いのは心臓にストレスがあるしるしです。さらに心臓が悪化すると鼻の毛細血管が浮き出たり、鼻の頭の色が赤から紫に変わったりします。
ほお・・・ほおには、肺機能が低下している兆候が現れます。ほお、特にもみあげの手前あたりが黒ずんでくると、肺の機能が弱くなっている可能性があります。いわゆる「デブキャラ」といわれるタレントさんで、ほおが黒ずんでいる人を見かけます。これは肥満によって肺が圧迫されているのです。
耳・・・耳は腎臓およびホルモンの状態を表します。耳が硬かったり、片方の耳だけが赤かったりするときは、ホルモンのバランスが悪くなっていることが推測されます。更年期障害などに注意が必要です。また、耳たぶの深いシワは脳梗塞や脳出血の危険性があるので、大事に至る前に予防・改善の対策をとっておきましょう。
口・・・口には胃や腸など、消化管の状態がはっきりと反映されます。消化管が拡張して力がなくなると、唇が膨らみます。消化管の潰瘍やうっ血があるときは、唇に暗い色のシミやただれが現れることがあります。下唇の右側は小腸、左側は大腸の調子を表します。
※上記のような症状がある時は、10項目の周りを定期的にほぐしてやりましょう。
カッサなどでほぐすのも良いです。
コロナの影響で、外出を自粛している今だからこそ、自分で自分の身体をケアすることも良いかもしれませんね!(^^)!
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