貼る場所でこんなに違う!
あなたに合った「あたためカイロ貼り術」
風邪予防・冷え対策・おなか温めもおまかせ!
寒い冬を乗り切るために「カイロ」は必需品。
「毎日貼っています!」という方も多いのではないでしょうか。
ちなみにあなたは、普段カイロをカラダのどの部分に貼っていますか?
腰、背中、お腹など、それぞれ気になるところに無意識に貼っていませんか?
しかし、人によって貼る場所も違いますよね。
実は、
カイロは貼る場所によって得られる効果が違うことをご存知でしたか?
貼る場所によって、「風邪予防」「冷え対策」「お腹の冷え解消」などに効果があります。
そこで今回は、目的別での「あたためカイロ貼り術」をご紹介します。
カイロを貼る目的はどれ?
目的別で温めるスポットを使い分け!
カイロでカラダを温める時は、ご自身が得たい目的によって、最適な「温めスポット」が異なります。
あなたの目的は、次の3つのうちどれに該当しますか?
●風邪を予防したい、早く治したい
●全身の冷えを和らげたい
●おなかの冷えを和らげたい
「目的別あたためカイロ貼り術」のカギになるのが、“カラダのツボ”となります。目的に合ったツボを温めることで、得たい効果がゲットできます。この冬は、温めスポットを使い分けて、厳しい寒さを乗り切りましょう。
【風邪を予防するカイロ貼り術】
風門のツボにバシッと貼るべし
風邪対策のカギになるのが「風門のツボ」。読んで字のごとく“風邪が侵入する門”のことです。
この門を熱でふさぐことで、風邪という「寒い敵」の侵入を防ぎ、風邪を予防できます。
「風門のツボ」は背中上部、両方の肩甲骨の間にあります。
下を向いた時に首の後ろに大きくでっぱる骨があります。
その骨から背骨に向かって数えて下2つ目の骨、ちょうど指で3本くらい下のあたり。
左右外側の指2本分ほど離れた位置が「風門のツボ」です。
「今日は寒いな・・・」と感じたら、そこに風邪予防にバシッとカイロを貼ってみましょう。肩や肩甲骨周辺の血行も良くなり、カラダのこわばりも和らぎます。
実は、予防だけでなく風邪をひいた後にも効果的です。風門のツボにカイロを貼って温めると早く治ります。ぜひ試してみてください。
※この風門のツボを温めてくれる漢方薬が、風邪薬でおなじみの「葛根湯」。葛根湯もカイロと同じく風邪の引きはじめに効果的です。「風邪をひいたかな・・・?」と思ったら、「カイロ+葛根湯」で敵を撃破しましょう!
【全身冷え対策のカイロ貼り術】
命門のツボに貼って温めるべし
カラダを芯から温めたいなら「命門(めいもん)のツボ」がカギになります。“命の門”と書くことからも、とても重要なツボであることが伝わってきますよね。
また漢方では、全身を温める炎の種火を「命門の火」というそうです。いわば、マッチの火のようなもので、カラダを温める源となります。
この種火が納められているのが「命門のツボ」。マッチの火が弱いとなかなか薪に火が付かず炎が作れないのと同じように、この命門の火が弱くなると、カラダの熱が作れず、カラダは一気に冷えやすくなります。
命門のツボを熱で温めることにより種火の勢いが増し、全身を温めやすくなります。
命門のツボは、腰の部分にあります。ちょうどおへその反対側にあります。
冷えてきたと感じたら、芯まで冷え切る前に早めにカイロを貼りましょう。
寒い日は、風邪の予防の「風門のツボ」とダブルで貼るのもおススメです。
特に下半身が冷えやすい、冷えると足腰がだるくなる・痛くなる、冷えるとトイレが近くなる・・・などは命門の火が弱まってきているサイン!早めにカイロでしっかりサポートしましょう。
【おなか温めカイロ貼り術】
関元のツボに貼っておなかを守るべし!
おなかを温めるカギになるのが、「関元のツボ」。
別名を「丹田のツボ」ともいいます。こちらの方がおなじみかもしれませんね。
「気が集まるツボ」ともいわれ、ヨガでも重視する先生は多いかと思います。下腹部分、ちょうどおへそから指4本くらい下になります。
寒さでおなかが冷えて痛い、おなかが冷えて下痢っぽいなど、冷えによる胃腸のトラブルは、この関元のツボを温めると胃腸が温まり、治りが早くなります。
また、「関元のツボ」は女性にとってなくてはならない、とても重要なツボの一つとなります。
生理痛や生理不順、不妊症など、女性の悩みととても関りが深いツボとなります。
「冷えると生理痛がひどくなる」「子宮を温めたい」という方は、ぜひこの関元のツボを温めましょう。
疲れやすく、寒くなるとお腹を中心にカラダが冷える・・・という方にもおススメです。